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​新型コロナウィルス感染後の嗅覚障害・味覚障害について

新型コロナウィルス感染後に嗅覚障害が残る場合があります。

原因として、

①ウィルスにより嗅覚の神経がダメージを受けている

②ウィルス感染後に生じた自己免疫疾患により嗅覚の神経がダメージを受けている

③副鼻腔炎が生じ、においの粒子が嗅覚の神経に届いていない

が挙げられます。

経静脈的嗅覚検査、CT、鼻咽腔嗅裂ファイバースコープを行い、診断を行います。

 

①②のように神経がダメージを受けている場合

従来、インフルエンザの後遺症としても嗅覚障害がみられましたが、改善が難しいことが多いことが予想されます。ビタミンB12製剤、当帰芍薬散(漢方)治療を試します。

③副鼻腔炎による場合

副鼻腔炎としての治療を行います。

①②神経がダメージを受けている場合は、治療開始は早いほうがよいと思われます。とはいっても、感染性がある状態では必要な検査ができません。解熱後4日以上たってから、または熱がない方では症状が生じて10日経ってからお越しください。まずは、迅速抗原検査(高感度)を行い、ウィルスの活動性が低いことを確認したのち、検査を行い、病態を診断したのち、治療を開始させていただきます。

味覚障害について

①味覚の神経がダメージを受けている場合

②味覚を感じるのに必要な亜鉛が不足している場合

③風味障害(嗅覚障害により、味覚低下を感じている場合)

が考えられます。

①②亜鉛の補充やビタミンB12内服を行います。

③鼻加療を行います。

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